現場代理人のお仕事
今回は現場代理人の業務内容について紹介していこうかと思います。
現場代理人のメインとなる業務は【施工管理】です。
施工管理とは下記の事項を総合して管理する事を言います。
・安全管理(労働災害が起きないような工事計画の立案)
・品質管理(材料・及び目的物の品質保全)
・出来形管理(構造物の規格基準に対しての精度)
・工程管理(工程の立案・見直し・改善)
・写真管理(作業単位で適切な施工をしているという証拠写真の撮影)
・機械設備管理(重機や電気設備の安全点検)
・事務管理(打合わせ書類の作成、予算計画、資材の納入計画など)
上記事項は自治体の基準や、各工種の仕法書に準拠し、書面にて整理しておく事が義務づけられています。
もちろん発注者から提示の指示があった場合は速やかに提示しなくてはなりません。
公共工事においては、ほぼすべての作業に「規格」や「基準」というものが存在します。
施行者はその決まり事を遵守する義務があり、
各工種ごとに適切な施工を行っている証拠写真や、その記録を取りまとめた管理図表を作成しなくてはなりません。
工事が終わるころには膨大な量の書類が出来上がっています。
溜めこんで後で一気に作成したくなる気持ちもありますが、それにはリスクがあります。
例えば、労働基準監督署が抜き打ちで調査しに来て、日々の安全管理の記録が整理されてなかったら…
そのときは、工事現場の安全管理が不十分と指摘を受け、是正勧告を受けた場合は速やかに是正するとともにその報告書を提出しなければなりません。
もちろんその事実は発注者にも伝えなくてはいけません。
「当該工事は安全管理が不十分として、監督署に是正するように指導されました。」
こんな事なるべくは伝えたくないですよね・・・
工事成績評定の減点対象になりますし。
よって、施工管理の記録は普段からしっかりと行う事が大事です。
正直、現場で作業しながら施工管理も並行してやるのはかなり厳しいと思います。
ですので現場代理人の一日のほとんどは現場作業ではなく施工管理の仕事となります。
朝は安全ミーティング、下請さんとの打ち合わせ、資材の発注、資材搬入時の品質確認、現場施工の要所で写真管理、役所対応、地元対応…などなど
現場代理人は安全、品質、工程、などに関してほぼ全ての責任を負うのでかなり神経を使います。
こう書くと現場代理人はすごく激務に感じられると思いますが、実はケースバイケースです。
事前に打ち合わせを入念に行っておけば下請さんもスムーズに施工が進み、管理も楽です。
資材も毎日搬入するわけでもないので、それぞれの施工管理が必要な局面をその日の時系列で把握しておけば意外と暇な時間を作る事ができます。
施工管理をスムーズに行えれば、むしろ暇なくらいです。
(私は、暇があれば現場作業してますけど…)
後は大事なのはメンタルですね。笑
こればっかりは経験を積まないと鍛える事ができない…
とにかく責任に押しつぶされそうになり精神を病みます。笑
私も駆け出しの頃は不安で不安でしかたなく、毎日遅くまで残業して工程や書類の確認をしていました。笑
今では毎日きっちり定時で帰ります!( ´∀`)
現場が暇なら有給消化で昼から帰ったり、工程に余裕があれば数日工事を止めて旅行に行ったりもします。笑
かなり自由にやっています。
もちろん状況により残業や休日出勤を強いられる場合もありますが。。。
とまあ、こんな感じで現場代理人業務はメリハリがあって飽きない楽しいお仕事です。
今回は現場代理人の基本的な業務内容を紹介させていただきました。
現場代理人は以外と楽しいですよ(≧∇≦)♪